モンテッソーリ教育とは、イタリア最初の女性医学博士であり、精神医学者でもあったマリア・モンテッソーリ女史(1870一1952)が、子どもの生命の法則に目をとめ、長年の実践研究の結果、始めた教育法です。

 

モンテッソーリ教育は、体の感覚と体の動きと脳が完成する幼児期に経験すべきことを教具・教材を通して身につけていく教育です。

 

感じることは、考えることよりも先に子どもの脳に刻み込まれます。特に幼児期は感覚が磨かれる時期です。よく見て、聞いて、触り、味わい、においを嗅ぐなどの五感を刺激していくことが大切です。

 

3歳頃からは、体の各部分が発達し、自分の意思で動かす筋肉を調整する時期になります。

体全体を動かす大きな運動、平衡感覚を養うバランスを保つ動き、手と腕をしっかり使ったり道具を使う動き、指先を洗練させる動きなど、子ども達はさまざまな動きをしたがり、やり抜き自分の意思で動かせる体をつくるのです。

 

体の感覚と体を動かすことで、脳も刺激され、あらゆることを区別し順序立てて物事を考える助けにつながり、知性を養い、自分で学び取る力を身につけます。

 

そのモンテッソーリ教育の、すばらしい教育的効果は欧米のみならず、今や世界的にも広く認められています。